「一日防災参観日」パートⅡ

2023年6月20日 13時35分

意外に広かった!かなりおいしかった!

 パートⅠに続き、午前中の後半から。HUGをしていて、「一体篠山小中学校体育館には何人の人が収容できるのだろう。」「何家族くらいが過ごせるのだろう。」といった疑問も持ち上がり、避難所運営実技として、体育館に収納してある愛南町の防災資機材の「ファミリー用パーテーション」「簡易トイレ」「エアベット」「簡易テント」を各グループで組み立てました。電気が遮断されている設定でエアベットも足で膨らませたり、説明書をしっかり読みながら組み立てたり、低学年から大人までできることを頑張っていました。組み立てて中に入ってみると意外に広いね。「5人くらいは大丈夫じゃないかな。」「寝転ぶと3人くらいかな。」「でも小さい子供や赤ちゃんのいる家庭には、柵になってるのはいいね。」など意見が交わされていました。と、言ってる間に、骨折者が運ばれてきて、けが人の運び方や手当の仕方等を学びました。

 その後昼になったので、「これだけしか学校には食べるものはないよ。」と言うと、子供たちの非常持ち出し袋に入っている食料を出し合って6班に分けようということになりました。中3生はパンやご飯を持っていますが、そのほかの学年はクッキーだけでしたが、みんな「私のも」と持ってきました。グループに持ち帰って、それぞれうまく分けていました。ある班はどの非常食も少しずつ紙コップに取り分けて食べました。その時、「サランラップがあると紙コップも無駄にならないね。」とか、「わりと味がしっかりついていておいしいね。今度家の非常食を買う時の参考になった。」など少なく、好きなものは食べられなくても、温かい会話が弾んでいました。

 午後からは、宿毛消防署の方に来ていただき、「救命救急法講習会」が開かれました。毎年全員が心肺蘇生法やAEDの使用方法を学んでいますが、繰り返し行うことが命を救うことにつながると真剣に取り組んでいます。

 6時間目には、みんなで一日の感想を出し合いました。「HUGでは、多くの情報を裁く決断力、判断力の大切さ」「協力して組みたてる」「家庭にあるものを工夫してけがの手当てができること」「コロナの疑いのある人の心肺蘇生法」など多くの学びの中から、地域の防災倉庫の中身に興味が持てたりと地域全体にも目が向いていました。 

 最後に道路が復旧したので、子供たちを引き渡すことにして、マチコミを流し、引き渡し訓練で終了しました。ハードな一日でしたが、一人の命も失わさせないために大切な充実した一日でした。これで、いざという時、篠南のみんなは慌てず落ち着いた対応ができることでしょう。