家族・地域防災参観日

2022年6月19日 16時45分

「生きるために工夫しよう!」

 昨年に引き続き、家族・防災参観日を開催しました。昨年度は、非常持ち出し袋の中身の検討や学校にある防災資器材の確認を行いましたが、今年度は、もし学校で地震が起き、帰れないとしたら、自分たちで何とか生き延びなければなりません。そのための炊き出し訓練を行いました。そして、もし倒れている人がいれば・・と、心肺蘇生法講習会も行いました。最後は、引き渡し訓練を行い全員無事帰れるという設定です。

【1時間目:授業】小学生は、学級活動(正しい歯の磨き方)と外国語(夢の時間割を作ろう)でした。

        中学生は、篠南プロジェクトロングバージョンで地域や保護者の方々の知恵をお借りしようとみんなで話し合いました。

 

【2時間目:防災学習会】愛南町防災対策課の方に来ていただき、生きるためには食べることが大切!ともしもの時にこんな方法で炊き出しができるよ。紹介していただきました。

と、とつぜん!「緊急地震速報」が。子供たちは素早く椅子の下に。それを見て大人たちも椅子の下に。しかし、みなさん、その場所でいいの?上を見てください。大きな照明が。「落ちてこない・倒れてこない・移動してこない」場所をしっかり見つけなければなりません。何はともあれ揺れが収まり、皆、運動場に無事避難。2分03秒早いですね。

【3・4時間目:炊き出し訓練】ところが、この地震で、土砂災害が起こり、橋も崩れて、みなさんは家に帰れません。お昼も近いので「みんなで協力して昼ごはんを作ろう」ということになりました。これまで自然の家や家庭での体験、先ほどの防災学習会で学んだこと、地域や家族の方々の知恵を集めて、工夫して作ることにしました。

 〇先ほどの地震でライフラインがシャットダウンしています。

 〇水は、飲み水も洗い物の水も含め一人2リットルのペットボトル1本しか渡せません。

 〇10班に分かれますが、先生たちも男チーム、女チームに分かれて自分たちのご飯作りをするので、班に協力はできません。

 〇学校にある道具を使ってご飯を炊く。もとあった場所に後片付けもする。まずは、どの道具でご飯を炊くか相談。

鍋を選んだ班、アルミ缶を選んだ班、飯盒を選んだ班に分かれました。女子先生チームは、先ほど学んだアルミ缶2つ重ねて、下のアルミ缶をかまどにして牛乳パックで炊く方法にチャレンジ!ところが、途中でアルミ缶が熱に耐えられなくなって、グシャ!ご飯が・・・その後、残り火でまだ炊けてないアルミ缶ご飯を男先生のかまどの上に置いたり、なかなか燃えない班に薪を分けたりする助け合う姿も見られました。保護者の方々は、子供たちに主体性を持たせながら「お米を研ぐときは、手首の方の手のひらで。」「ブロックの積み方は・・」「木は、空気が入りやすいように隙間を開けて組むよ。」「鍋のふたやアルミ箔は炊けるまで取ってはダメよ。熱が逃げるから。」などと生活の知恵を教えてくださいました。おかげで、みんな「おいしい!」ご飯が炊けました。自分たちで、作ったご飯は格別のようで、とても有意義な時間でした。

長くなりましたので、5時間目6時間目は後日に。おたのしみに!